皆さん、こんにちは!
上越市を拠点にし、「FA設備・装置開発」と「画像処理」に強い会社、NSIです!
私達は豊富な経験と専門知識で、各種業界の自動化・システム化のお手伝いをしています。
今回は「Intel RealSense Depth Camera D435」を使ってみた様子をお届けしようと思います。
興味がある方や、今後使ってみたい方の参考になればと思います。
デプスカメラとは?
デプスカメラはDepth、つまり「奥行き」を測れるカメラです。
カメラと対象物の距離を測り、それを撮影画像として可視化することができます。
Intel RealSense Depth Camera D435の特徴
![](https://nsi-freak.com/wp-content/uploads/2023/11/d8ad51ccdded31802c8f823afb11507a-600x212.jpg)
Intel RealSense Depth Camera D435は、Intel社から発売されているデプスカメラの1つです。
90mm × 25mm × 25mmとコンパクトながら、最大10mほどの距離まで測定ができます。
開発にはオープンソースのSDKがあり、OpenCVやPython、C言語などをサポートしています。
また、撮像ビューアもあるため、ソフトを開発しなくても撮影が可能です。
公式サイト:https://www.intelrealsense.com/depth-camera-d435/
距離を測定してみる
SDKを利用して距離測定ソフトを作成し、実際に距離を測ってみました。
検証1. カメラから対象物までの距離を計測する
手のひらを対象に距離を計測しました。
マウスカーソルの位置にある対象物までの距離が0.203m(20.3cm)となりました。
カメラ~手のひらまでの距離は20cmなので、概ね正しく計測できています。
![](https://nsi-freak.com/wp-content/uploads/2023/11/9aded4fec0226d94863ff539dd2a983d-600x464.png)
検証2. 2点間の距離を計測する
人差し指の根本から先端までの距離を計測しました。
P1(根本)~P2(先端)までの距離が0.068m(6.8cm)となりました。
これも概ね正しく計測できています。
![](https://nsi-freak.com/wp-content/uploads/2023/11/9d3d4f1115321600fe214696fa9b5904-600x464.png)
検証3. 水面の距離を計測する
水を張ったバケツを用意し、真上から撮影した際の距離を計測しました。
ちなみに、カメラ~水面までは40cm、カメラ~バケツの底までは60cmとなっています。
![](https://nsi-freak.com/wp-content/uploads/2023/11/0b34fa060c44858c53a56c6e83b2fb56-300x257.png)
水面にマウスカーソルを合わせると、距離が0.619(61.9cm)となっているため、カメラ~バケツの底までの距離とほぼ同じになります。
透明度が高いものは赤外線を通しやすいので、距離を測定するのは難しいようです。
![](https://nsi-freak.com/wp-content/uploads/2023/11/5ef0c9fd7e0c6511e52cb00f7042ffc3-600x465.png)
赤外線カメラとして使ってみる
②のIRプロジェクタから投影されているドットパターンを塞ぐことにより、赤外線カメラとして扱うことができます。
![](https://nsi-freak.com/wp-content/uploads/2023/11/dbc7c418d44405f1a8caab60b6e9123d-600x212.png)
人間の血液が赤外線を吸収しやすい特性を利用して、今回は腕の血管を撮影してみました。
血管が目立っていることが分かります。
![](https://nsi-freak.com/wp-content/uploads/2023/11/c1342b0eab13c89a8529f0ece50118e6-600x340.png)
最後に
今回はIntel RealSense Depth Camera D435 を使ってみました。
距離測定以外にも、動体検知や顔認証なども実装できそうですね。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
ご質問やご要望、ご相談などありましたら、下記お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。
http://www.net-nsi.co.jp/toiawase.html