【検証】Intel RealSense Depth Camera D435で色々な距離を測定してみた

カメラ

皆さん、こんにちは!
上越市を拠点にし、「FA設備・装置開発」と「画像処理」に強い会社、NSIです!
私達は豊富な経験と専門知識で、各種業界の自動化・システム化のお手伝いをしています。

今回は「Intel RealSense Depth Camera D435」を使ってみた様子をお届けしようと思います。
興味がある方や、今後使ってみたい方の参考になればと思います。

デプスカメラとは?

デプスカメラはDepth、つまり「奥行き」を測れるカメラです。
カメラと対象物の距離を測り、それを撮影画像として可視化することができます。

Intel RealSense Depth Camera D435の特徴

Intel RealSense Depth Camera D435は、Intel社から発売されているデプスカメラの1つです。
90mm × 25mm × 25mmとコンパクトながら、最大10mほどの距離まで測定ができます。
開発にはオープンソースのSDKがあり、OpenCVやPython、C言語などをサポートしています。
また、撮像ビューアもあるため、ソフトを開発しなくても撮影が可能です。
公式サイト:https://www.intelrealsense.com/depth-camera-d435/

距離を測定してみる

SDKを利用して距離測定ソフトを作成し、実際に距離を測ってみました。

検証1. カメラから対象物までの距離を計測する

手のひらを対象に距離を計測しました。
マウスカーソルの位置にある対象物までの距離が0.203m(20.3cm)となりました。
カメラ~手のひらまでの距離は20cmなので、概ね正しく計測できています。

検証2. 2点間の距離を計測する

人差し指の根本から先端までの距離を計測しました。
P1(根本)~P2(先端)までの距離が0.068m(6.8cm)となりました。
これも概ね正しく計測できています。

検証3. 水面の距離を計測する

水を張ったバケツを用意し、真上から撮影した際の距離を計測しました。
ちなみに、カメラ~水面までは40cm、カメラ~バケツの底までは60cmとなっています。

水面にマウスカーソルを合わせると、距離が0.619(61.9cm)となっているため、カメラ~バケツの底までの距離とほぼ同じになります。
透明度が高いものは赤外線を通しやすいので、距離を測定するのは難しいようです。

赤外線カメラとして使ってみる

②のIRプロジェクタから投影されているドットパターンを塞ぐことにより、赤外線カメラとして扱うことができます。

人間の血液が赤外線を吸収しやすい特性を利用して、今回は腕の血管を撮影してみました。
血管が目立っていることが分かります。

最後に

今回はIntel RealSense Depth Camera D435 を使ってみました。
距離測定以外にも、動体検知や顔認証なども実装できそうですね。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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