皆さん、こんにちは!
上越市を拠点にし、「FA設備・装置開発」と「画像処理」に強い会社、NSIです!
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だんだん日が落ちるのが早くなって来ましたね。
とはいえ日中は相変わらずの暑さで、ずっと8月が続いているような感覚です…。
体調には気を付けつつ、元気に過ごしていきましょう!
今回は「バージョン指定してpip installする方法」についてまとめました。
ぜひご覧ください!
開発でよくある「バージョン問題」
Pythonを使って開発していると、ライブラリのバージョンを固定したい場面は少なくありません。
例えば、
- 既存のコードが「最新ライブラリでは動かない」場合
- チーム全員で「同じライブラリ環境をそろえたい」場合
- 長期運用しているシステムで、アップデートによる不具合リスクを避けたい場合
こうした理由から、ライブラリをインストールするときにバージョンを指定する方法が重要になります。
なお、Python本体についても同じように「複数バージョンを使い分けたい」というケースがあります。これについては、以前の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
バージョン指定してpip installする方法
早速、Pythonライブラリをバージョン指定してインストールしてみましょう。
Pythonでライブラリをインストールするときは pip コマンドを使います。特定のバージョンを指定したい場合は、以下のように == を使ってバージョン番号を明記します。ちなみに、バージョンを指定しない場合は最新版がインストールされます。
コマンド例
pip install [パッケージ名]==[バージョン番号]
実例:NumPy を 1.23.5 に固定してインストール
pip install numpy==1.23.5
このように記述することで、意図したバージョンをインストールできます。
既に別のバージョンが入っている場合は、上書きされて指定したバージョンに切り替わります。

バージョンの確認は「pip show [パッケージ名]」でできるよ。
補足:バージョン指定のパターン
pip install では、単に「==」で固定するだけでなく、以上・未満・範囲指定など、柔軟な指定が可能です。ここでは、代表的な例をいくつかご紹介します。
1. 特定のバージョンを指定
pip install pandas==1.5.3
バージョン 1.5.3 をインストールします。最もよく使う形式です。
2. 以上のバージョンを指定
pip install pandas>=1.5.0
1.5.0以上の最新版がインストールされます。
3. 未満のバージョンを指定
pip install pandas<2.0
2.0より前の最新版がインストールされます。
4. 範囲を指定
pip install pandas>=1.3,<1.5
1.3以上かつ1.5未満の最新版がインストールされます。
最後に
今回は バージョン指定してpip installする方法 についてまとめました。
開発環境を安定させるためには、ライブラリのバージョン管理がとても重要です。
ぜひ日々の開発でご活用ください!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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