【レポート】なぜIPアドレスは192.168から始まるのか?

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皆さん、こんにちは!
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あっという間に10月ですね。(毎月同じことを言っているような…。)
涼しくなって過ごしやすいと思いきや、未だに暑い日がちらほら。
寒暖差で体調を崩さないように気を付けましょう!

今回は「IPアドレスが192.168から始まる理由」について解説します。
ぜひご覧ください!

身の回りのIPアドレス

今や日常生活に欠かせないインターネット。
その利用に必要なWi-Fiには、必ず IPアドレス という番号が割り当てられています。IPアドレスは、ネットワーク上で機器同士を識別するための「住所」のようなもので、例えばPCやスマホが「誰と通信するのか」を間違えないようにするために使われています。

さて、ネットワークを触ったことがある人なら一度は目にしたことがあると思いますが、家庭用Wi-FiのIPアドレスには「192.168.x.x」という数字が良く使われています。
― ある日、ふと疑問に思いました。

この「192.168.」って一体誰がどう決めたの?

そこで今回は、その真相を調べてみました!

なぜIPアドレスは192.168から始まるのか?

ズバリ、たまたまそこが空いていたから です。

IPアドレスの種類

まず、IPアドレスには大きく分けて2種類あります。

  • パブリックIP … インターネット上で世界に一意に割り当てられるアドレス。
  • プライベートIP … 家庭や会社など限られたネットワーク内でのみ使えるアドレス。

冒頭で触れた家庭用Wi-FiのIPアドレスは、この「プライベートIP」にあたります。
さて、このパブリックIPとプライベートIPは一体どのように決められたのでしょうか?

クラスA・B・Cという区画割り

インターネットで使うIPアドレスは、かつて「クラスA・クラスB・クラスC」という区画に分けられていました。例えると「大都市」「中規模の町」「小さな町」のイメージです。

  • クラスA 何千万台もつながる大規模ネットワーク向け
  • クラスB 数十万台規模の中規模ネットワーク向け
  • クラスC 数百台程度の小規模ネットワーク向け

IPアドレスが枯渇する?

当初、インターネットに接続するすべての機器には、それぞれ固有のグローバルIPアドレスを割り当てる想定で設計されていました。しかし、PCやスマホなどの端末が急増し、このままではアドレスが枯渇すると予測されました。そこで1996年に策定された RFC1918 により、家庭や社内だけで利用できる「プライベートIPアドレス」が定義され、インターネット上では使えないよう予約されました。

補足:RFC1918とは?
RFC1918は、1996年にIETF(Internet Engineering Task Force)によって策定された標準仕様です。正式名称は「Address Allocation for Private Internets」で、家庭や企業のネットワークで使う「プライベートIPアドレス」の範囲を定めています。

余り区画として選ばれた192.168

このとき、A・B・Cの各クラスから「余っていた区画」が1つずつプライベート用として選ばれました。

  • クラスA10.0.0.0/8
  • クラスB172.16.0.0/12
  • クラスC192.168.0.0/16

この3つはいずれも「プライベートIP」として利用できますが、家庭用Wi-Fiでは小規模ネットワーク向けのクラスC(192.168系)がちょうどよく、ルーターの初期設定として採用されやすかったのです。

つまり「192.168」という数字自体に特別な意味はなく、小規模用にクラスCの余りを割り当てた結果、家庭でよく見かけるようになったというのが真相です。

最後に

今回は IPアドレスが192.168から始まる理由 についてまとめました。
今となっては一般的に使われている192.168のIPですが、本当に偶然だったんですね。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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べんぞうくん
べんぞうくん

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